事業紹介

WILL工法

本工法は、形状が斜めのリボンスクリュー型攪拌翼を用い改良土を上下左右に揺さぶるように攪拌混合すること(揺動攪拌)で、所定の強度を有し均一性の高い改良体の構築が可能になりました。

また、対象土質に応じてT型攪拌翼と箱型攪拌翼の2種類を使い分けすることで幅広い土質に対応可能です。これまで締まった砂質地盤等においては、攪拌装置直下の掘削ができず貫入が困難であったが、特殊掘削補助装置(ブーメランプレート)を装着することでこの問題を解消し、N値40未満の締まった砂質土地盤・砂礫地盤にも対応可能となりました。

改良体の品質および出来形確保のための専用管理装置は、「深度・瞬時流量・積算流量・回転速度・積算回転数・攪拌装置掘削角度・攪拌翼の軌跡および連続攪拌時間」がリアルタイムに管理することができます。

また、既改良部と未改良部とに色分け表示する攪拌翼軌跡のナビゲーションシステムにより、さらなる品質管理の信頼性向上を図ることを可能にしました。

固化材はスラリー状で、かつ、高圧噴射やエア噴射を伴わない低圧注入を標準としていることから、粉塵の飛散・周辺地盤の変位・地下水等への影響が低減されます。また、攪拌翼が先端部に装着されていることやベースマシンに小型機を用いることから、改良時の騒音・振動についても軽減される環境負荷低減型工法です。

特 徴

土質に対応した撹拌翼を選択可能です。

 

施工能力と適用範囲

WILL工法の施工機械と適用土質の関係は下表のとおりです。

施工深度および適用土質

ベースマシン 最大改良深度 適用土質
粘性土 砂質土・砂礫
0.8㎥クラス 5.0m N<10 N<30
1.4㎥クラス 8.0m N<15 N<40
10.0m N<10 N<30
13.0m N<10 N<20

  • ※1 礫径はφ100mm以下を標準としますが、礫率等を考慮する必要があります。
  • ※2 均等係数が小さい単粒な砂層など崩壊性の高い地盤やN値15以上の締まった砂質土等については圧縮空気の併用が有効なケースがあります。
  • ※3 最大改良深度4m以下については0.5㎥クラスベースマシンによる対応も可能です。
  • ※4 改良深度13mについては、1.9㎥クラスベースマシンによる対応も可能です。

WILL工法施工状況(福岡県)