マルチサークルジェット工法
マルチサークルジェット工法は高圧噴射撹拌工法であり、深層混合処理工法の一種です。従来の高圧噴射撹拌工は、円形状の改良体が主流であるため設定された改良範囲に対して無駄な改良が発生していました。また、改良半径が小さいため、削孔本数が多くなり段取り替えが頻繁に発生していました。 造成用ロッドの動きを揺動方式にし、専用多孔管による複数方向の同時噴射方式を用いることにより、改良体の大口径化や壁状・扇状・格子状など自由形状を可能とすることで、上記課題を解決し低コスト・工期短縮を実現しました。
特 徴
1. 自由形状改良
- 専用ロッドの動きを従来の回転方式から揺動式にすることで、壁状、扇形および格子状などの改良が可能である。これにより、効率的に改良体を配置することができる。
2. 大口径改良
- ツインノズルと高性能整流装置を有した先端モニターにより、標準改良径φ3.0~8.0mまでの造成が可能である。
3. 狭隘地への適用拡大
狭隘な箇所や空頭制限のある場所では、クレーンを必要としない低空頭タイプや分解し人力搬入組立可能な超小型タイプでの施工が可能である。また、どの機械も油圧ジャッキとスライドベースを装着しており、油圧ジャッキとスライドベースを利用することでクレーン等が利用できない場所への自走が可能である。
タイプ | 標準タイプ | 低空頭タイプ | 超小型タイプ | |
---|---|---|---|---|
姿図 | ||||
寸法 | W170×D235×H240cm | W130×D200×H200cm | W60×D75×H163cm | |
重量 | 4.0t | 2.1t | 0.9t | |
空頭制限の適用性 | × | 〇 2.3m程度 |
〇 2.0m程度 |
2. 大口径改良
マルチサークルジェット専用管理装置により、施工状況(深度・流量・圧力など)をリアルタイムに把握できる。