スリーブ注入工法
特 徴
- 1. 効果の確実性および環境保全などの社会的ニーズから生まれた、複雑なわが国のあらゆる地盤条件にマッチした国産の注入工法です。
- 2. 注入は人工流線を形成する動的注入工法です。
- 3.対象地盤はほぼ全域をカバーしますが、粗粒硬質未固結地盤とクラッキーな岩盤のような他工法が適合しない領域で最も威力を発揮します。 また、細粒軟質未固結層との複合地盤においてもスリーブ注入工法はトータルコストを低く抑えることができます。
- 4.ダブルパッカーは、任意の流量と圧力を、スリーブは所定の方向性を与えます。シール材は注入材の地上への溢出を防止する効果を発揮します。
- 5.グラウト注入工程とボーリング工程が完全に分離されているので作業の合理化と適確な注入管理ができます
施工順序
- (1) 未固結地盤や割れ目に富む岩盤では、注入孔のボーリングはケーシング掘りが適当です。
- (2) 所定深度までボーリングを行い、フレキシブルパイプを孔底まで挿入してシールグラウトを孔内へ充填します。
- (3) 充填後直ちに、スリーブパイプを継ぎながら全長にわたり挿入設置します。
- (4) スリーブパイプを設置したら引き抜きジャッキなどでケーシングを引き抜きます。ここまでがボーリング工程です。ケーシング引き抜き後シールグラウトが固結するまで養生期間をとります。
- (5) スリーブパイプにダブルパッカーのついたインジェクションパイプを挿入し、圧力水を送り、固結したシールグラウトを割るためのクラッキングを行って注入路をつけます。さらに水押しを行い、地盤の透水性をチェックします。
- (6) フィードバック機能を持ったグラウト注入管理システムにより、時々刻々適確な注入を行い効果を一層高めることができます。
施工実績
本庄地区県営ため池等整備事業グラウト工事
本庄地区ため池等整備事業グラウト工事
西川池地区ため池復旧工事
御清水池小規模零細地域農業基盤整備事業グラウト工事
御清水ヶ池(鳥井原地区)グラウト工事
鳥井原地区(御清水ヶ池)グラウト(2工区)工事 他