岩水注入工法
岩水注入工法は、ロッド等の注入管を通して、岩水(懸濁型・乳液型)を注入し、止水や地盤強化を図る地盤改良工法です。
特 徴
- 1.岩水を注入することにより、遮水性が向上します。
- 2.一般の薬液ではケイ酸ソーダが溶脱しますが、岩水は化学的に安定で、効果は半永久的です。
- 3.ゲルタイムは数十秒〜数分で、調整可能です。このため、漏水の激しい地盤の止水や限定注入が可能です。
- 4.他の薬液に比べ、ケイ酸ソーダの使用量は半分以下で、同等以上の効果を発揮するため経済的で、作業性も向上します。
- 5.岩水には、有害な物質はまったく含まれておりません。
- 6.工法の施工実績は半世紀以上と豊富で、耐久性も確認されています。
工法の用途及び適応例
- ■ 老朽ため池の漏水防止岩水注入
- ■ 堰堤のカ-テングラウト
- ■ 既設ダム底樋の漏水防止
- ■ トンネル破砕帯の固結及び湧水防止
- ■ シ-ルド、推進工事の切羽の安定、土砂の流出防止
- ■ 石油タンク周辺の防油堤よりの廃油の浸透防止
- ■ 海岸埋立地の土砂の吸出防止
- ■ 干拓堤防、河川護岸の吸出防止
- ■ 軟弱地盤上に構築する道路、堤防等の沈下防止
施工実績
平成10年度南渓A地区(1)溜池復旧工事
平成10年度内屋敷A地区(4)ため池漏水抑制工事
大谷池改良工事
住吉池グラウト工事
中原池溜池復旧工事(漏水抑止工事)